はじめに
英語で「お悔やみ申し上げます」ってなんて言うかわかりますか?
お悔やみの言葉って、日本語でも相手の気持ちを考えると伝えづらいもの。相手に不幸があった時は、傷つけないように、失礼なことを言わないようにと思うと、慎重になりますよね。
アメリカなどの欧米諸国では、故人に対してSympathy cardと言うお悔やみの言葉を綴ったメッセージカードを送ることがあります。その方の宗教などで風習は変わってくることもありますが、欧米では元々グリーティングカードを送る習慣があるので、送って失礼に当たることはないでしょう。
今回は、グリーティングカードで有名なホルマーク社が推薦するお悔やみの言葉の英語での綴り方や好まれないフレーズを元に、相手に不幸があった時に送るメッセージカードの書き方や例文をご紹介したいと思います。
・関連記事・
体調悪かったり落ち込んでる相手に「大丈夫?」と声をかける英語フレーズ23選
「頑張って」という表現はない!?ネイティブが励ます時によく使う英語表現12選
目次
- Condolences: 悔やみの気持ちを伝える
- Appreciation: 感謝する
- Offer a Help: 力になる
- Sympathy Cardの最後の締めくくり方、クロージングフレーズ
- お悔やみのメッセージカードで好まれないフレーズ・NGな英単語
相手に不幸があった時に送るメッセージカードの英会話フレーズ15選
Condolences: 悔やみの気持ちを伝える
Hallmark社は、すでにカードにはお悔やみのメッセージが書かれていることがあるので、自分が書く文章はスパッと短く、でも暖かく気にかけている気持ちを伝えることが大切と言っています。相手のことを考えながら、いくつかの文章を組み合わせて使いましょう。
1. I'm so sorry for your loss.
お悔やみ申し上げます。/御愁傷様です。
I'm sorryは、学校で「ごめんなさい」と言う意味で習いましたよね?実はsorryには、謝る以外にも「気の毒に思う、残念に思う」と言う意味があるんです。家族から送るカードの場合はWe areを使いましょう。
また、lossは「失うこと」と言う意味があります。deathと同じ意味ですが、直接的で残酷なニュアンスに聞こえるのでここではlossを使います。(歴史の教科書では、lossではなくdeathが使われます)
2. I'm going to miss her/him too.
私も彼女/彼が恋しくなります。
故人と知り合いだった場合は、シンプルに会えなくてさみしくなることを書いてオッケーです。
3. Sending healing prayers and comforting hugs.
癒しの祈りと暖かいハグを送ります。
prayers(祈り)もお悔やみの言葉としてよく使われる用語の一つです。healing(癒し)を付け足すことで、残された家族などの心の傷が癒されるように祈っていると言う意味合いになります。
4. My thoughts are with you (and your family).
あなた(とあなたの家族)のことを思っています。
上でも紹介したprayersと組み合わせて、よく使われる似たフレーズがあるので紹介します。
- My thoughts and prayers are with you.(あなたのことを思い祈っています。)
- I'm keeping your family in my thoughts and prayers. (あなたの家族を思い祈り続けています。)
5. Sharing in sadness as you remember___.
___のことを思う悲しみと共に。
Sharingから始まっているので、少し意味が分かりづらいかもしれませんが、直訳すると「自分(達)もあなたが〜のことを思う悲しみを共有しています」となるので、「私もあなたと一緒に悲しんでいますよ。」と言うニュアンスになります。
6. I'm missing ___ along with you. With heartfelt sympathy.
私もあなたと一緒に___のことが恋しいです。心からお悔やみ申し上げます。
symphathyは悔やみカードによく使われる単語の一つ。「同情、お悔やみ」と言う意味があります。ネガティブな意味での同情ではここでは使われません。
7. Remembering your wonderful [mother] and wishing you comfort.
あなたの素晴らしいお母様のことを思いお悔やみ申し上げます。
亡くなった相手によって[ ]は調整しますが、亡くなった方は素晴らしい人だったと言うことを書いてもオッケーです。comfortは慰めると言う意味があります。
Appreciation: 感謝する
どんな素晴らしい人だったのかをご親族に伝えるもはとても大切なことです。亡くなった方のことをよく知っているなら、ぜひどんな人だったのか、その人とのストーリーを話してもいいでしょう。
8. What an amazing person and what a remarkable life. I feel so lucky that I got to know him/her.
なんて素晴らしい人で優れた人生でしょう。彼・彼女と知り合うことができて私はとても運が良かったです。
What a/an ... 「なんて〜なんでしょう」を使えば、さらに表現が強調されます。ここではamazing personとremarkable lifeが強調されていますよね。また
9. Your mother was an amazing lady, and I feel privileged to have known her.
あなたのお母さんは素晴らしい女性で、彼女と会えたことを特別に思います。
10. I'm grateful I had the change to know her as both a colleague and a cherished friend.
大切な友達と同僚、両方の彼女を知ることができて感謝しています。
11. Celebrating the life of a good man and mourning his passing with you.
素晴らしい人の人生を祝い、共に哀悼の意を捧げます。
「亡くなった人の人生を祝う」と言う発想は日本ではちょっと理解しがたい考え方ではありますが、欧米では割と一般的です。
12. She blessed so many people with her faith and kindness.
彼女はたくさんの人を信念と優しさで祝福しました。
blessは「祝福する」と言う意味ですが、おめでとう!っと祝福する感じでは無くて、treat(扱う、待遇する)と同じようなニュアンスとして使っています。
Offer a support: 力になる
誰かが亡くなると、悲しみで何も手につかなくなる上、お葬式の準備や今まで故人がしていたことのケアなどで本当に忙しくなるもの。「祈っているよ、想っているよ」という思いやりの言葉も嬉しいですが、具体的なサポートで力になってもらえると心の支えになるものです。可能なのであれば、必ず付け加えましょう。
13. I know I can't make your pain go away, but I want you to know I'm here with a shoulder or ear or anything else you need.
心の傷を癒すことはできないけど、肩や耳、必要なものがあったらなんでも言って欲しい。
shoulderは泣く時に貸すもの、earは話を聞く時に貸すものですよね?それにプラスして、他にもなんでも必要なものはなんでも言って欲しい、と言う時に使う文章です。
14. Thinking of your family with love and wanting to help out in any way I can. I'll call to see when would be a good night to bring over a meal.
あなたの家族のことを想い、なんでも私にできることがあればしたいと考えています。いつが食事を持っていくのに大丈夫か電話しますね。
ご近所さんだったり、お子さんのいる家族なんかだと、食事を用意するのが大変なことだってあります。特に具体的なあんがないのであれば、I want to help out in any way I can(どのような形でも私にできることなら助けたいと想っています)と伝えるだけでも喜ばれるでしょう。
15. We hope it will make one less worry to know that I can take care of the yard for as long as you need.
あなたのお庭の手入れを必要なだけ続けられますよ。これで心配事がひとつ無くなるといいです。
make one less worry(心配事がひとつ無くなる、ひとつ減る)はとても便利なフレーズ。
Sympathy Cardの最後の締めくくり方、クロージングフレーズ
- With (deepest/ heartfelt/ sincere) sympathy,
- With prayers and sympathy,
- With warm thoughts and prayers,
- With caring
- With love at this sad time,
- With you in sorrow,
- Thinking of you,
- Caring thoughts are with you,
- God bless (you and comfort you),
- Keeping you in our prayers,
- Lifting you up in prayers,
- Wishing you peace/healing,
- Please accept our/my condolences,
- My sincere condolences,
お悔やみのメッセージカードで好まれないフレーズ・NGな英単語
X Death → Loss
上でも少しご説明しましたが、death(死)はとても直接的でお悔やみの言葉としてはかなり残酷です。絶対に使わないほうがいいと言っても過言ではありません。代わりとしてはLoss(損失、失うこと)が使われます。
X Die → Pass (away)
Deathの動詞、Dieももちろん同じで直接的な表現です。代わりにはpassかpass awayが使われます。
X ''She was so young.''「まだ若かったのに」
ご親族にわざわざリマインドする必要はありません。「若かったなんてわかっとるわー!」となるか、傷つくだけなので、控えましょう。
X ''This happened for a reason.'' 「これが起きたのには意味がある」
Everything happens for a reason. (全てのことが起きるにには意味がある)と言うのはよく聞くフレーズですが、このようなシーンでは使わないほうがいいですね。
X ''You should...'' 「あなたは〜すべきです」
アドバイスよりも、暖かいお悔やみの言葉とサポートが喜ばれます。
最後に
こちらで紹介しているフレーズは、お悔やみカードだけでなくメールや口頭でも使えます。もっと複雑な言い回しやカスタマイズした言い回しが知りたい場合は、eikaiwaNOWの先生に聞いてみてはいかがでしょうか?