留学・旅行前に知っておきたいアメリカのマナーについて
はじめに
どの国でも、一般常識として理解されているマナーがありますよね。知らない国でマナー違反をして、トラブルの原因になるのはちょっと怖い。
日本でも、電車では静か乗るとか、並んでいる列には割り込みしないとか、当たり前のルールがあります。何かに書かれいるわけではないけれど、知っておいて損はありません。
アメリカのマナーについて、そして暗黙のルールについてきちんと学んで、アメリカでの楽しい時間をエンジョイできるようにしておきましょう。
目次
1. アルコール
2. タバコ
3. コミュニケーション
4. ドレスコード
5. テーブルマナー
1. アルコール
販売は2AMまで
旅行者が意外に見落としがちなのが販売時間。ほとんどの州で午前2時以降は酒類の販売が禁止されています。(ニューヨークは午前4時まで。州によって違います。)レストランだけでなく、スーパーでも同じで、どこも1分でも過ぎると販売はしてくれません。朝方まで盛り上がっているクラブでも、午前2時になればお酒は出してくれません。また、お酒の自販機はありませんので、ホテル飲みをするときや家パーティーをする時は、2時までにお酒の買い足しを忘れずに!
ただ、韓国系レストランでお酒を出しちゃっているところもあります。(笑)
ID提示は絶対!
お酒を購入する場面では必ず提示を求められ、写真つきでなければ認められません。日本では考えられないほど厳しいので、パスポートやアメリカの運転免許を必ず持ち歩くようにしましょう。州によっては、おじいちゃんおばあちゃんでも提示が必要なところもあるので、明らかに見た目が成人でも油断禁物です。
また、州によって飲酒にかかわる法律が異なり、飲酒OKの年齢や、アンダーエイジでも保護者同伴だったらOKとか、特定の場面ではOKと変わった法律がたくさんあるので、17-21歳の方は要チェックです。アンダーエイジでない方も、お酒を買ってあげることが違法の州もあるので控えるようにしましょう。
公共の場では飲めません
アメリカの映画で、茶色いペーパバッグにビール瓶入れて呑んだくれている人見たことありませんか?あれ、実はお酒を隠しているんです!日本のようにお花見やビーチでビールを飲んだりすることは禁止されています。でも、天気のいい日は外で飲みたい!そんな時は、野球場やレストランのテラス席を利用しましょう。
また、こちらも州の法律で異なり、完全禁止の週もあれば、市ごとや、場面によって許可されているので、自分が行く場所はどうなのか、必ず確認するようにしましょう。
2. タバコ
室内での喫煙は禁止
マップでもわかるように、レストラン、ホテル、ショッピングモールなど、建物内で喫煙禁止の州がほとんどです。日本ように喫煙ルームが備え付けられているところは限りなく少ないので、食事中でも外に吸いに出ます。また、「 Smoking Free」とサインがある場所は、喫煙自由という意味ではなく、喫煙禁止という意味になります。カジノの影響もあってタバコ店こぐだったラスベガスも、公共の建物内では禁煙となったそうです。大都市であればあるほど、喫煙ルールが厳しくなっているイメージですね。
アメリカでの喫煙者のイメージ
また、アメリカのビジネス社会では喫煙者は自己管理能力が低いと評価され、昇進しにくい傾向にあるのも事実です。肥満に対しても同じ話をよく聞きますよね。上流階級に行けば行くほど非喫煙者が多く、貧困階級に喫煙者が多いという調査結果もあるくらい。ビジネス目的で海外に行くことが多いなら、いっその事禁煙してみるのもいいかもしれないですね。
喫煙時は周りの人への気遣いを示す
アメリカは、全体的に禁煙ブームがここ何年か続いています。周りに人が居る時や、誰かと一緒にいるときは Do you mind if I smoke? と確認してから吸うことがマナーとされています。喫煙者にとっては窮屈な社会ではありますよね。また、禁煙エリアで吸っている人を見かけたら、きちんと注意する人が多いです。日本ではマナー違反者がいても見て見ぬ振りが多いので、自分が不快に思う時はすすんで申し出ましょうね。
3. コミュニケーション
くしゃみをしたらBLESS YOU
キリスト教が文化が根強いアメリカでは、昔からくしゃみは不吉な元と考えられていて、GOD BLESS YOU = 神のご加護がありますよにと声をかけるようになりました。日本でも、くしゃみは誰かが噂をしているというのと同じような感じで、道端でくしゃみをすると通りすがりのおじさんも言ってくれます。今では、宗教的な概念は関係なく習慣として言われるようになっていて、気遣いの一環となっています。人が大勢集まる学校のクラスルームでくしゃみをすると、近くに座っている人がみんな言ってくれるからBLESS YOU合唱になるくらい(笑)。こけかけた人に「大丈夫ですか?」という感覚で声をかけましょう。
ドアは知らない人でも開ける
他人にとてもオープンで親切な国民性を持つアメリカ。レディファーストで男性が女性に対して、ドアを開けてあげるのは普通ですが、男女関係なく他人が後ろにいる時はドアを持って待つのも、実はマナーなんです。結構距離があるのにわざわざ知らない人のためにドアを開けに行く必要はありませんが、すぐ後ろの人や、ドアの近くにいる場合は開けるようにしましょう。もし自分がドアを開けてもらった時には、必ずThank you!とお礼を言いましょう。
挨拶は誰に対しても
お店に入った時、他人と目があった時、カウンター越しのホテルマンに。明るくHi. How are you? と話しかけるのはとてもいいマナーとされます。しっかり目があったのに何も言わずに目をそらされたら、「この人感じ悪〜い。ないわ〜。」と思われると思ってください。もちろんアメリカ人でも人見知りやシャイな人もいるので、全員がそうとは言い切りれませんが、知らない人でも目があったら簡単にお話をしてみましょう。
4. ドレスコード
国ごとにかなり違うドレスコード。現地集合でどこかに行くに、自分だけ場違いな格好をして恥を掻くなんて絶対避けたい!アメリカでは9種類程度に分けられているので、レストランやカジノなどのウェブサイトでドレスコードをそれぞれ確認するようにしましょう。
Business Casual / Smart Casual 会社帰りのそのまま寄れるような格好です。男性の場合は品質の良いシャツ、カーキーのスラックス、高級ローファー 、ソックス、女性の場合、パンツ、スカート、ワンピース、アンサンブル、つっかけサンダルはNG
Dressy Casual 一般に短パン、ジーンズはNG。
Formal Attire / Black Tie 男性はタキシード。女性はカクテルドレス、ロングドレス、ドレッシーなイブニングのセパレーツ。男性のタキシードはクリーニング屋さんでタキシードレンタルがあります。100ドル前後で色々な種類があります。
Black Tie Optional / Black Tie Invited とあったら男性の場合、タキシードを着ても着なくてもOK。だけれどもイベントはフォーマルなものだというお知らせです。オプションんとしてはダークスーツにタイとなります。女性はやはり、カクテルドレス、ロングドレスが一般です。
夜6時以降の結婚式の場合は、普通男性はフォーマルなダークスーツ、女性はカクテルドレスです。Semi Formal とあったらタキシードやロングドレスを着る必要はないということ。
Cocktail Attireは、男性はダークスーツ、女性の場合は短い(ロングドレスではない)エレガントなドレス。
Casual なんでもOK
5. テーブルマナー・レストラン
サーバーを大声で呼ばない
日本では「すみませ〜ん!」と呼ぶのは当たり前ですが、アメリカではアイコンタクトか手を上げて合図をします。でっかい声でサーバーを呼ぶと、注目を浴びるので結構恥ずかしいですよ(笑)。アメリカではテーブルごとに担当のサーバーがつき、席に着いたら大体挨拶にきます。サーバーは、常に担当テーブルにHow are you guys doing? How is the food?と話しかけにきてくれるので、その時まで待ってもいいですね。レストランでの英語が心配な方は、海外レストランで失敗しないためのレストラン英会話集32選を参考にしてみてください。
全員そろうまで待つ
食事は、基本的には全員のオーダーが揃うまで食べ始めないのがマナーです。ただ、アパタイザーですでに食事が始まっている場合や、まだ自分のメインディッシュが来ていない人が「お先にどうぞ」と勧めてくれる場合は別です。また、極端に遅れてくる人は別として、一緒に到着した場合、席を座るタイミングも大体合わせます。男性はレディファーストを意識して、女性が先に座るまで待ちましょう。
遠くのものは自分で取らない
大勢で食事をするときや、横並びの席に座る時は、遠くのものが届かないことがありますよね。そういう時はCould you please pass me ...?と、一言言って取ってもらうのがマナーです。間違っても人の眼の前を横切って塩やコショウを取るのは控えましょう。テーブルでシェアするアパタイザーやサラダなどは、取り分けずにプレートごと回すことが多いです。
使わない手は膝の上
日本はヨーロッパ諸国で一般的な大陸マナーを採用しているため、使わない手はテーブルの上に出しておくのがマナーですが、アメリカは実は逆です。また、ナイフとフォークの使い方も異なり、お肉を魚を切り分けた後はナイフを置いて、フォークをきき手に持ち替えます。ややこしいですが、聞き手で食事ができるので意外と楽チンだったりもします。
チップ・会計
レストランではテーブル会計が基本。日本でよくある、入り口のレジまで行ってお会計をすることはかなりレアです。
また、日本人の心配どころのチップ!TIP、SERVICE CHARGE、GRATUITYと3通りの言い方があります。サーバーのサービスによって大体15〜20%支払います。ただ、お店によってすでにサービスチャージとして請求額に含まれている場合もあるので、必ずレシートの内容を確認するようにしましょう。もし、わからなくても、慌てずにサーバーに確認をしてみましょう。
チップを支払う際ですが、カードで支払う際は、カード明細にチップ額と合計額を記載するか、現金でテーブルに置く方法があります。現金で支払う場合は、担当サーバーにお釣りをもらった後、テーブルに置くか二つ折りのホルダーに挟んでおく。または、チップを含めてお釣りが入らない場合は、全額ホルダーに挟んでテーブルに置いておきます。バーでのお会計やオーダー方法は、バーを100%楽しむための英会話フレーズ31選で詳しく書かれています。
最後に
これで、アメリカでもスマートに振る舞えること間違い無し!渡米前に、英会話も練習しておきたいという方は、eikaiwaNOWでお近くの先生を見つけてみては?